- 所属・職・氏名
- 特別顧問 (神戸大学名誉教授)・薄井洋基
- 年月日
- 2010年5月13日
- 概要
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「非ニュートン流体の乱流および塗布に関する研究とレオロジーの普及に関する業績」
薄井洋基特別顧問 (神戸大学名誉教授) が、長年にわたる非ニュートン流体の実験的研究に対して、平成22年5月13日に日本レオロジー学会の功績賞を授与されました。特に乱流状態における抵抗低減機能を有する希薄高分子溶液、界面活性剤溶液のレオロジー特性の測定と、流体輸送プロセスにおける管内抵抗低減効果の定量的予測モデルの提案、抵抗低減効果を利用した省エネルギー型空調システムの開発などの応用研究が高く評価されました。また微粒子分散系におけるチクソトロピーモデルの提案と、このモデルを適用した塗布技術における応用研究も高く評価されました。
また同学会において平成11年に理事、平成17年に副会長を務められ、同学会の社団法人化に尽力されました。また同年、新たに設立された西日本支部の初代支部長として西日本における学会の活動の整備に多大な功績を残されました。平成19年には会長に就任され、レオロジー学の普及に努められた功績が認められて、本賞の授与理由のひとつに挙げられております。
薄井洋基先生は国内のみならず、多くのレオロジー学関連の国内および国際会議においても、実行委員長およびオーガナイザー等を務められており、これらの貢献に関しても高く評価され、本賞の授与に至っておられます。
(工学研究科)