医学研究科・医薬食品評価科学分野 (坂本憲広 教授)・大学院生の古根隆広氏が、第17回国際シクロデキストリン学会 (5月29~31日、於ザールブリュッケン・ドイツ) においてポスター賞を受賞しました。
受賞発表の題目は「A Study on Inhibitory Mechanism of Lipid Absorption by α-Cyclodextrin (αCD) Administration (α-シクロデキストリン摂取による脂質吸収低減効果のメカニズムに関する研究)」というものです。水溶性の食物繊維であるα-シクロデキストリンは脂質低減作用を有することがこれまでに知られていましたが、今回の研究で、α-シクロデキストリンと胆汁に含まれるレシチンの相互作用がコレステロールの吸収抑制に関連していることが明らかになりました。本研究により、α-シクロデキストリンがメタボリックシンドロームをはじめとする生活習慣病の新規治療方法の開発に利用できることが期待されます。