阪神・淡路大震災から30年(2025年1月17日)となるのを前に、本学は「神戸大学阪神・淡路大震災30年事業委員会」(委員長:藤澤正人学長)を設置しました。神戸大学は被災地の国立大学として、防災や復興にかかわる研究、国内外における研究成果の発信、地域社会への貢献活動を進めていますが、30年の節目を機にあらためて全学的な蓄積を整理し、今後の研究や教育、教訓の継承等について考える事業を展開します。本学では震災で学生と教職員合わせて47人が亡くなっており(旧神戸商船大学を含む)、慰霊・追悼の思いを次世代に伝える事業でもあります。2024年1月27日にキックオフとなるシンポジウムを開催し、その後、約1年にわたりさまざまな事業や活動を継続していく予定です。

 

事業委員会の概要

名称神戸大学阪神・淡路大震災30年事業委員会
委員構成藤澤正人学長(委員長)、常勤理事6名 計7名
設置日2023年11月16日
傘下組織①慰霊・追悼実行委員会、②歴史資料・記録・映像実行委員会、③大震災30年研究実行委員会、④地域連携・ボランティア実行委員会

各実行委員会の事業内容(予定)

①慰霊・追悼実行委員会
震災30年の慰霊・追悼式典等を企画、開催します。
②歴史資料・記録・映像実行委員会
神戸大学附属図書館に設置している「震災文庫」をはじめ、学内に蓄積している震災関係資料や映像などを有効に活用し、今後の資料収集・保存・継承のあり方を検討していきます。
③大震災30年研究実行委員会
本学では、阪神・淡路大震災を機に「都市安全研究センター」を設置するなど、防災、減災、復興にかかわる調査・研究を積極的に進めており、その研究成果をシンポジウム、セミナー等で広く発信していきます。
④地域連携・ボランティア実行委員会
阪神・淡路大震災以降、大学として実施してきた地域連携の蓄積、学生と教職員が取り組んできた地域・被災地支援等のボランティア活動の実績を生かし、活動のさらなる発展を目指すための事業を実施します。

キックオフ事業概要(予定)

名称「阪神・淡路大震災をどう受け継いできたか〜神戸大学生30年の語り継ぎ」
主催神戸大学地域連携推進本部、阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター
実施日時2024年1月27日(土)午後2時〜4時30分
実施場所人と防災未来センター西館1Fガイダンスルーム1(無料ゾーン)(神戸市中央区脇浜海岸通1-5-2)
登壇者被災地支援、地域支援等に取り組む神戸大学の学生ボランティア団体、神戸大学教員、人と防災未来センター関係者等
実施方法人と防災未来センター「災害伝承“語り継ぎ”探求サロン」 シリーズとして開催します。対面、オンライン配信を併用します。
同時開催事業神戸大学生のボランティア活動等を紹介するパネル展示

震災29年の慰霊献花式について

阪神・淡路大震災から29年となる2024年1月17日(水)は、午後0時30分から、神戸大学六甲台第1キャンパス、深江キャンパスの慰霊碑前で、それぞれ慰霊献花式を行います。


(総務部総務課)