佐藤隆太・工学研究科准教授が、数値制御工作機械の高精度化と高度利用技術に関する研究で、「文部科学大臣表彰若手科学者賞」を受賞しました。

日本の産業基盤を支える数値制御工作機械の運動精度は、製品の品質に直結します。工作機械の高精度化はこれまで多くの場合、対処療法的に行われていましたが、佐藤准教授は工作機械の運動精度を劣化させる様々な要因を数学モデルにより体系的に解析し、効果的に工作機械の運動精度を向上させる方法を開発しました。この一連の研究は、工作機械の消費エネルギー削減や高度な利用技術の開発へとつながるものです。

佐藤准教授の研究成果が、より高度で安価な工業製品をより少ないエネルギーで生産することで、日本の産業競争力向上や持続可能社会の実現に大きく寄与するとの評価を受け、今回の受賞にいたりました。

文部科学大臣表彰若手科学者賞

受賞日
平成27年4月15日
概要
文部科学省では、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、もって我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的とする科学技術分野の文部科学大臣表彰を定めており、若手科学者賞は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者を対象としている。

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