Kobe University

戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「革新的設計生産技術」に採択されました

2014年12月01日

神戸大学が他機関・他企業と共同で行うプロジェクト3件が、内閣府が推進する「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」に採択されました。

「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」は、内閣府「総合科学技術・イノベーション会議」が自らの司令塔機能を発揮し、府省の枠や旧来の分野の枠を超えたマネジメントに主導的な役割を果たすことを通じて、科学技術イノベーションを実現するために創設。「革新的燃焼技術」や「次世代パワーエレクトロニクス」をはじめ、10の対象課題を設定しています。今回、神戸大学が採択された3件はいずれも対象課題「革新的設計生産技術」に関する5年間の大型プロジェクトです。

この対象課題には「(A)超上流デライト設計手法の研究開発」と「(B)革新的生産・製造技術の研究開発」の2種類の研究開発項目があります。

研究開発項目(A)・(B) 一体型

以下の研究開発項目(A)および(B)を一体として実施する。

リアクティブ3Dプリンタによるテーラーメイドラバー製品の設計生産と社会経済的な価値共創に関する研究開発

委託予定先
国立大学法人神戸大学
独立行政法人産業技術総合研究所
兵庫県立工業技術センター
株式会社アシックス
株式会社神戸工業試験場
住友ゴム工業株式会社
バンドー化学株式会社
プロジェクト概要
シューズを先導モデルとする「価値共創」の新たなシステムの研究開発と、新規ラバー素材用のリアクティブ3Dプリンターの研究開発を目指すプロジェクト。神戸大学では工学研究科・システム情報学研究科・経営学研究科・連携創造本部が共同で実施。貝原俊也システム情報学研究科教授、西野孝工学研究科教授が責任者として推進。
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研究開発項目(A) 超上流デライト設計手法の研究開発

ニーズ・価値・性能・デライト(喜び品質、満足等)をベースとした価値探索に基づく機能設計及び製造プロセスを考慮した低コスト・高品質な全体システム・サービス設計を可能とする設計手法の開発。

全体俯瞰設計と製品設計の着想を支援するワークスペースの研究開発

委託予定先
独立行政法人理化学研究所
国立大学法人神戸大学
プロジェクト概要
ものづくりの設計上流において、市場動向、性能、コストなど異なる評価軸を俯瞰した全体設計による意思決定支援、および革新的な製品コンセプトの鍵となる設計アイデアの着想を支援する技術研究開発。神戸大学の代表者は、小野謙二システム情報学研究科客員教授が務める。
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研究開発項目(B) 革新的生産・製造技術の研究開発

従来にない高品質、低コスト化、新しい機能の発現を可能とする革新的生産・製造技術の研究開発。

CAM-CNC統合による革新的な工作機械の知能化と機械加工技術の高度化

委託予定先
国立大学法人神戸大学
ソフトキューブ株式会社
キタムラ機械株式会社
プロジェクト概要
機械部品を加工するためにプログラムを必要としていた工作機械を、プログラムを必要としないスマートな工作機械に進化させる。工作機械の進化はものづくり技術の革新をもたらし、我が国の製造業の高度化と活性化への貢献が強く期待される。白瀬敬一工学研究科教授がリーダーを務める。
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(連携創造本部)